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ダイブ概要:
エルメスが木曜日に発表した収益報告によると、2024年度上半期の収益は12%増の75億ユーロ(約81億ドル)となった。同期間、欧州と米州の収益は2桁前半の成長となったが、アジアは日本の9%増がアジア太平洋地域の6.8%増に抑えられたため、約7%増となった。中東の収益は105%増となったが、エルメスの市場シェア全体に占める割合は依然として最小となっている。
ダイブインサイト:
ケリングやLVMHなど競合他社が苦戦する中、エルメスは高級品部門で引き続き強さを見せた。
「より複雑化する経済・地政学的状況の中で、堅調な上半期の業績はエルメスのビジネスの強さを反映している」と、アクセル・デュマ会長は発表文で述べた。「当グループは将来に自信を持っており、その価値観を守りつつ、投資を続け、垂直統合プロジェクトを推進し、新たな雇用を創出していく」
同社は発表文で、アジアの上半期の収益実績は、2023年第2四半期の実績と比較する必要があると述べ、同四半期の実績は「中国で健康対策が解除されたことを受けて例外的だった」としている。さらに、上半期の業績は、春節後の中国での交通量の減少の影響を受けたと発表している。
一方、同社は南北アメリカでの収益が12%増加したのは「米国での堅調な勢いが続いている」ためだとしている。フランスを除く欧州での売上が16%増加し、フランスでの売上が15%近く増加したのは「地元顧客の忠誠心と活発な観光客の流れ」によるものだとしている。
部門別に見ると、皮革製品と馬具の収益は「生産能力の増加と特に持続的な需要」により15.7%増加したと報告書は述べている。
既製服およびアクセサリー部門の売上高は12.5%増加し、ジュエリーや家庭用品を含むエルメスの他の部門は上半期に15.7%増加した。
「より複雑化する経済的、地政学的状況において、当グループは、高度に統合された職人モデル、バランスの取れた流通ネットワーク、コレクションの創造性、そして顧客の忠誠心により、自信を持って発展を続けています」と同社は発表文で述べた。
エルメスは、中期的には「世界中の経済、地政学、通貨の不確実性にもかかわらず」、同グループは為替レートを一定に保ったまま収益を伸ばすという野心的な目標を掲げていると述べた。